Berry in Lake ライトノベル含む読書感想など

ライトノベル含む読書やマンガの感想・レビューもどきなど

2009年05月 の記事一覧

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[ラノベ] “文学少女”と穢名の天使 野村美月

“文学少女”と穢名の天使 (ファミ通文庫)  ななせ号こと文学少女4巻、『“文学少女”と穢名の天使(アンジュ)』野村美月、ファミ通文庫

 文学部、遠子先輩不在――“文学少女”が突然の休部宣言。その理由は、なんともまあコノハくんが頭を痛める内容だった。そっちは置いておき、遠子さんのいない間に琴吹さんとキャッキャウフフしていたある日、事件が起こる。つい最近までメールのやり取りもしていた琴吹さんの親友が、突然失踪してしまったという。

「夕歌は、天使と一緒にいるんじゃないかと思う」

 2人は必死に捜索するが、複雑な人間模様とコノハの心の闇を抉る妨害に前に進むを得ないとき、満を持して“文学少女”が立ち上がる――

 ウン、間違ってない。流人くんの応援もむなしく今回は琴吹ななせの回でした。ここへ来て急激な追い上げです。しかしパンツとは。

 個人的には遠子さんがなかなか出てこないので寂しかったぜ。ななせも好きだけど。

 今までの作品もそうだったけど、誰が天使で誰が○○○○○なのか――誰がオマージュ原作のどの立ち位置にあたるのか――が複雑で先を読ませず飽きさせないのが“文学少女”の魅力のひとつ。今回はすっかりやられました。

 前作の『繋がれた愚者』のときも書いたけれど、ここに重層性があるからヤヤコシく面白い。また美羽の暗躍もちらほら出てきて、芥川くんがしっかりフラグ立ててたりしてますますこの先楽しみです。コノハくんしっかりしてください。

 今回思ったのは、あんまり期待してなかった描写のほうが印象的でした。基本的にいつもどおりなんだけど、オペラが始まると力が入っていて、まあ紋切り型っぽくもあるのですが、大変よかったと思います。「互いを屈服させようと」歌い上げられるカラフとトゥーランドットなんてのとか。

 今日は気合入れてネタバレ含む蛇足まで書いちゃう。以下ネタバレ

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関連タグ: 読書ラノベライトノベル“文学少女”シリーズ

[寸劇] 一条vsいちる 人狼推理種明かし

 内輪ネタ。

 ロペスさんとこの『看板娘は人狼なりや? 体験版』が終わったので、ネタバレしながらこの間の推理について書いてやります。以下、盛大にネタバレ。そして長文。

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関連タグ: 寸劇

夜は短し歩けよ乙女 森見登美彦

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)  文庫化してたのを見つけて予定になく買って後、読もう読もうと思ってやっぱり積んであったのを崩して読んだ。大変笑わせていただきました。『夜は短し歩けよ乙女』森見登美彦、角川文庫。

 オビに書いてある「恋愛ファンタジー」とはいったいどんな珍妙不可思議なお話なのかと思っておりましたが、読んでみると確かに「恋愛ファンタジー」というほかなく、これは紛う方なき恋愛ファンタジーでございました。

 好奇心旺盛でオモチロオカシイことに目がなく、小さくて丸いかわいらしいものとお酒が大好きな「彼女」と、「彼女」に一途に恋する「先輩」が繰り広げる、古臭い言葉を使えばドタバタのラブコメ。

 先輩は彼女とお近づきになろうとするのだけど、いつも望まざるうちにドタバタ劇の主役となっている彼女に対して、先輩は路傍の石ころに甘んじてしまう。そのいじらしい距離と、時々見せる彼女の先輩に対する反応の変化が大変オモチロくもどかしい。けれどもそれはどこか心地よく、読み終わるのがもったいないと感じるほどでした。

 でもそれは先輩の陥った葛藤と似ているようにも思います。先輩が路傍の石ころに甘んじてしまうのは、外堀を埋めるごとく人事を尽くし尽くして、最後の一歩を踏み出ださぬ距離に心地よさをも感じていたからではなかったかしらん。だからこそ、クライマックスの天狗式飛翔法は、理屈をかなぐり捨てた蛮勇を以って実現したのでありましょう。

 そこまで思うと、先輩の言葉でもある「人事を尽くして天命を待て」の「天命」の意味が少し違って見えてくるというものです。

 「私は太平洋の海水がラムであればよいのにと思うぐらいラムを愛しております」という彼女やら、職業を聞かれて「天狗をやっております」という樋口さんやら、キャラクタの強さがラノベっぽいというか、最近の流行っぽいというか、とかく魅力的な人物が多いです。

 短編集形式で4章まであるのですが、最後の章なぞナンセンスの一歩手前か足を踏み込むくらいまで行っていて、大変読み応えがあってようございました。ただニガテなひとは全然読めないかも知らん。

 森見登美彦はあと『太陽の塔』を積んでおります。『四畳半神話大系』もぜひ読んでみたいところ。

関連タグ: 読書

大好物 人間すげーのコピペ

 桜さ咲いでだ。だまこ餅うめえ。

 恒例のウダウダわかりづらい認知心理っぽい話です。

 確かに“読めてしまう”コピペに2ch住人が「人間すげー」と驚く(ITmedia)

 こんな感じ。

こんちには みさなん おんげき ですか?
わしたは げんき です。
この ぶんょしう は いりぎす の ケブンッリジ だがいく の
けゅきんう の けっか にんんげ は もじ を にしんき する とき
その さしいょ と さいご の もさじえ あいてっれば
じばんゅん は めくちちゃゃ でも ちんゃと よめる という
けゅきんう に もづいとて わざと もじの じんばゅん を
いかれえて あまりす。
どでうす? ちんゃと よゃちめう でしょ?
ちんゃと よためら はのんう よしろく

 文字の順番を入れ替えても人間はそれを単語と認識してしまうというお話。

 英語(かな?)は日本語と違って単語ごとに区切ってあるので再現しやすいと思います。もとの研究わからんので推測でしかいえませんが、人間文章を読むとき1文字ずつ読んでるわけじゃないってことなんでしょうね。

 私の知識が及ぶ範囲で仮説を勝手に立ててみますと、視覚的に入ってきた1単語の文字列が、聴覚的に脳で理解される際に再構築されるのじゃあないかしらん。

 本など文章を読むという行為について考えるとき、目で追って読んでいるように一見して思われますが、実際は頭の中で読み直しています(リハーサル)。しないで読む人は速読ができると考えられます。

 声に出さない言葉を内言と言います。これについても脳は、視覚的よりは聴覚的に近い意味的な処理をするだろうと考えられます。

 視覚的な情報は動きがない限り時間を持ちませんが、聴覚的な言葉の情報は必ず時間軸があるので順番も問題にします。

 そうして、視覚的に同時に入力した文字列を内言でリハーサルする際に、必ずしも左から(文化によっては上から、右から)ではなく、あるキューとおそらくfamiliarityを参照して意味を持つように順番を再構築する。このキューが、ケンブリッジ大学の研究によると最初と最後の文字である。というお話。

 この最初と最後の文字がキューになってる、というのが成果っぽいですね。

 直観像で記憶する人とかだとすげー読みづらいのじゃないかな。これがあってるなら、速読させたら読めないとかありそうです。

 まあ認知ってのはこういう「で、ソレなんの役に立つの?」ってことをやってる研究だよ! いや人間工学とかに貢献したり認知療法なんてのもあったりするんだけど。基礎的な部分の研究ですな。

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秋涼いちる

 ライトノベルから漫画から、一般小説、新書、果ては辞典までおよそ本の形をしたものなら何でも読む。

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