Berry in Lake ライトノベル含む読書感想など

ライトノベル含む読書やマンガの感想・レビューもどきなど

2009年08月 の記事一覧

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マンガの歴史ほんのちょっとだけ ~手塚神話ってなにさ~

 ちょっとあまりにしょうもない文章があったのでつっこんでおく。私増田って死ぬほど嫌いなんだけど引いてみた。

 手塚治虫はそんなに凄い人じゃないと思う。これ。

 功績の話と好き嫌いの話とまぜこぜにしていて1の脳みそが残念なのは読めば分かってもらえると思いますが、じゃあ手塚の功績ってなんなのというと誰も具体的なところを言ってくれません。その話と、もうちょっと後のマンガの話。

 まず、現在のマンガ論の文脈では手塚神話にたいして割と消極的です。手塚が一人でマンガの表現を築き上げたというのは少なくとも嘘です。この先はほぼ夏目房之介の『マンガはなぜ面白いのか』に拠ります。今読むならもっと新しいの買ってね。

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関連タグ: マンガ

満漢全席 南條竹則

満漢全席―中華料理小説  『中華料理小説 満漢全席』南條竹則、集英社文庫。物語がないと読めない人はつまらんと言うかも。そういう小説ではない。

 満漢全席をやる『東エイの客』に加え、『麺妖』『餃子地獄』などいくつかの短編の幻想小説を収録。最後の『骨相譚』以外は全部食べ物をモチーフにした話で、たいてい飯食ってるか酒飲んでるかしている。

 『東エイの客』なんか実に半分以上が次々と運ばれてくる絢爛たる中華料理描写に割かれ、物語のヤマとかそういうものは一切ない。ひた食う。飲む。そして食う。熊掌を食う。紹興酒を飲む。燕窩を食う。鹿血酒を飲む。駱駝の足を食う。

 中華と一口に言って北京・上海・広東・四川料理の四大料理が有名だと思う。が、中国ってのは広くて、中国八大料理なんてものがある。この満漢全席をやったのは杭州という場所で、杭州料理はそのひとつです。川やら湖の淡水魚をよく食う。日本だと魚介っていうと海の幸が真っ先に浮かびますが、中国、特に上海料理なんか川の幸ですね。上海蟹とかもアレ川の蟹ですし桂魚なんか有名ですし。

 こうして、ところどころ利いているユーモアがアクセントにすぎないみたいな分量で、料理描写が延々続く。読んでると腹が減る。

 遠子さんに食わせてみたいけど酔っ払いそうだナ。

 ちなみに南條竹則ってのはほんとに中国行って満漢全席やってきた、中華料理と酒と蕎麦を愛する人で、割とノンフィクションの部分もあると書いてます。この人の比較文学の講義聴いてたことあるんですが、初回の授業時にひたすら一時間中華の話をする。この間中国の田舎へ行ったら「蕎麦」という字を見かけた。なんだと思って食ってみるとほんとに日本ふうの蕎麦だった。蕎麦好きとしては嬉しいやら不思議やらという話を延々した挙句、時間になると「私の講義はこんな感じなので眠いと思ったら受けないほうがよいだろう」みたいなことを言いすてて帰っていった。面白い人です。

 『酒仙』なんかも読んでみたいのだが何しろ本屋に置いてねえ。これはブックオフでたまたま見かけて手に入れたんだけど。

関連タグ: 読書

[ラノベ] よくわかる現代魔法3 桜坂洋

よくわかる現代魔法―ゴーストスクリプト・フォー・ウィザーズ (集英社スーパーダッシュ文庫)  『よくわかる現代魔法 ゴーストスクリプト・フォー・ウィザーズ』桜坂洋、集英社スーパーダッシュ文庫。アニメ全然見てねえや。

 相変わらず面白い。というかますます面白い。文章は安心して読めるし。振り返ると1巻が一番微妙だった気もする。

 今回はタイムリープもの。SFってんじゃないけど桜坂はこういうのやってたほうが生き生きしてるんじゃないだろか。All You Need is Kill も面白かったし。6年前の12月、クリスマス・ショッパーが起動した日に飛ばされたこよみが、美鎖やまだ幼い弓子とともに強大な力を持つ魔法使いと戦う。

 2巻は美鎖がメインの話でした。3巻は弓子が主役です。こよみもかつてない大活躍。何このイマジンブレイカー。いや『とある~』より先だけど。やっぱ「制約つきの強い能力」はラノベなりマンガなりバトルものの王道だぜ。カッケェ。たらいだけど。

 聡史郎くん相変わらずツンデレ。嘉穂は相変わらず空気。でも好き。わからないならわからないでいい。

 animateのおまけ目当てでごっそり買ってきたので近いうち続きも読む。

関連タグ: 読書ラノベライトノベル桜坂洋よくわかる現代魔法

[小説] 金枝堂古書店

 野望はシリーズ化。

 実はすげー昔からいるキャラクターっす。一条さんの次かその次くらいに古い。

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関連タグ: 小説掌編金枝堂古書店

文学部唯野教授 筒井康隆

 おい中高生ども感想文でググんなちゃんと読め。古い記事のアクセス増えててなにかと思ったよ。

 読書感想文の宿題とか読書を嫌いにさせる以上の効果があるのか疑問だよなほんと。夏の宿題じゃないけど高校のとき阿部公房の『赤い繭』で書かされて無理だコレと思ったよ。今ならなんか書けるかもしれんけど。

文学部唯野教授 (岩波現代文庫―文芸) 閑話休題。『文学部唯野教授』筒井康隆、岩波現代文庫。

 唯野仁は一大学の教授であり、彼の持つ「文芸批評論」の講義は人気を博している。一方で唯野は、出世に響くので大学に内緒で小説を書いている。退廃した大学という権力機構と、相容れぬ文学とをそれぞれパロディしている「いつもの筒井康隆」な部分と、「文芸批評論」を交互に繰り返しながら話が進んでいく。

 わかりにくいことをわかりやすく講義してくれる批評論パートと、パロディパートは雰囲気がまるで別物。筒井康隆ってのは好き嫌い分かれる作家だろうけど、私はあのやりすぎ感が大好きなのだぜ。「『お前に殺されたら俺は死ぬ』あたり前のことを言いながら唯野は悲鳴をあげた」とか筒井らしい言い回しだよね。

 エイズのくだりとかまさにやりすぎなんだけど、あれがなきゃあ筒井じゃねえってなもんで、『問題外科』とか『農協月へ行く』読んでる筒井ファンからしたら抱腹して笑うとこですナ。

 さて興味深かったのは文芸批評論のほう。

 私は批評というものには一切縁がなくて、このブログでも感想文と言い張っているのは「書評」ではないよという逃げの態度からなのだけど、興味がないというわけでもない。ただムツカシイ領域なので手を出すのが億劫だっただけで。

 唯野教授の講義をそのまんま真に受けていいのかどうかはやっぱり知識のない私にはわかりかねるのだけど、あとがきで一部なんかやり取りがあった以外はだいたいあってるって書いてあるからまあいいのじゃないでしょうか。レビューとか見てると絶賛の嵐だし。大変わかりやすく文学批評を扱っていて、取っ掛かりにはなったと思います。次はもうちょっと詳しく知ってみたいかな。

 『短篇小説講義』なんか読んでもわかるように筒井のこうした文学というものへの態度というのは、普段の作風からは信じられんくらい真剣なものがあります。

 前にもおんなじこと書いたけど、ドタバタもめちゃくちゃではないんですよなァ、この人の本読んでると思います。大好きな作家です。長生きしてね。遺作が精子とかやめてね。まだ読んでないしアレ。

関連タグ: 読書

[マンガ] あまんちゅ 1 天野こずえ

あまんちゅ!(1) (BLADE COMICS) 買ってきた。待ちかねたぜ。天野こずえの新作です。

 ARIAの続編みたいなもんだと思ってたんですが、読んでみると浪漫倶楽部の流れにある作品でした。舞台は日本、伊豆。ちゃ顧問が火星猫っぽいけど地球みたいです。『日常ときどきダイビング』がキャッチコピー。学園もの。

 ダイビング部の部室に貼ってあるポスターの人が灯里っぽいのもただの遊びでつながりはないみたいですね。 PALAUってのはパラオという島国で、海がきれーでダイビングも盛んなとこです。

あらすじ

 引っ込み思案の大木双葉は、春から新入生として夢ヶ丘高校に通い始める。ダイビングが趣味の天真爛漫な光とクラスメイトになり、「楽しそう」なあり方に惹かれ、光に誘われてダイビングを始める。

感想

 1巻から飛ばしてるなーと。

 天野こずえは(うろ覚えだけど)短編集とか読む限り百合は書かない人ではなくて、むしろ結構好きそうな人なのですが、AQUA-ARIAでは割と初期のころは自重していたように思います。っていうかあの人たぶん暁くん気に入ってます。

 あまんちゅ! ではそこんとこ割と最初から意識して描いてる気がしますね。私はその辺あんまり期待してないのですが、とかく双葉が光に影響されて世界を広げていく、というのが話の中軸のようです。今のとこ。

 光と灯里の役割も近いようで微妙に違うのですが、ARIAとの比較でいえばもっとも違うのは双葉の存在です。この辺りもうちょい見えてきたらまたなんか書きます。

 で。天野こずえ作品といえば私的には表情の描写です。ARIAはお話を読んで一読、灯里の表情を追ってもう一読という面白さがありました。だんだん絵がこなれてきたっつうか後半はそうでもなくなっていったけど。あまんちゅは光がずっと笑っている分双葉の表情が豊かですね。この辺もたぶんそのうち書きます。

 とりあえず藍華ちゃんが禁止してくれないと天野こずえの主人公は暴走しっぱなしということが分かった。おしまい。

関連タグ: 漫画天野こずえ

嗤う伊右衛門 京極夏彦

 お岩はこの上なく醜い。しかし同時にお岩はこの上なく美しい。京極の筆力は、そういうことが当然ありうることとして立派にそれを書ききってゆく。

高田衛『京極夏彦と「四谷怪談」と』

嗤う伊右衛門 (中公文庫) 夏だ勿怪だ妖怪だ! 東海道四谷怪談のパスティーシュ、『嗤う伊右衛門』京極夏彦、中央公論新社のC☆NOVELSで読んだけど文庫の画像載せとこう。

 東海道四谷怪談というのは知っての通りお岩さんのアレですが、これは大南北の書いた狂言のことであります。「調べる作家」京極はこの四谷怪談の元ネタとでもいうべき、巷説としての『四谷雑談集』にもあたっている。二つの「四谷怪談」から、物語の大筋を継承しつつ、また独自の解釈によって、京極の世界を書き上げている。

 もとの東海道四谷怪談における伊右衛門というと、どうしようもない悪人という感じだが、京極はこの辺りだいぶアレンジを加えている。代わりに伊東喜兵衛という人物に憎しみが集中するようになっている。この視点を解説の高田衛が褒めちぎっていた。解説がえらい豪華だけど、確かにこれくらいの人でないと解説しきれぬのだコレ。とかく京極というのは徹底的に文献をあたる人故。

 結果、四谷怪談は哀しき純愛の物語に昇華した。怪談の恐ろしさ、おどろおどろしさとは縁遠い、狂おしく美しい作品に仕上がっている。

関連タグ: 読書京極夏彦

もう一年経つのか

 河井英里さん唱歌曲集

 にわか雨はマジ名曲。

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秋涼いちる

 ライトノベルから漫画から、一般小説、新書、果ては辞典までおよそ本の形をしたものなら何でも読む。

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