Berry in Lake ライトノベル含む読書感想など

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2009年09月 の記事一覧

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太陽の塔 森見登美彦

 彼らは根本的に間違っている。なぜなら、我々が間違っていることなど有り得ないからだ。

太陽の塔 (新潮文庫) 『夜は短し~』より先に読んでおけばよかったかな。空気はかなり近いものがある。『太陽の塔』森見登美彦、新潮文庫。

 『夜は~』のほうが筋がはっきりしていた気がする。たいして『太陽の塔』はどっちかっつうと主人公たちの妄想を垂れ流している感じでよりカオス。邪眼の植村嬢とかいつ本筋に絡んでくるのかと思ってたらほのめかすくらいで終わってしまったし。

 森見作品全般なのだろうけど、いわゆるマジックリアリズム的な作風で、日常とファンタジーの境目が連続的で鮮やか。境界を越えるのはたった二回なんだけど、日ごろの妄想が浮ついた感じなので、あたり前のようにファンタジーに入っていく、入っていけるのが面白い。

 よくもまあこんだけヘンテコなことばっかり書けるもんだみたいなコメディ部分もよい。正直主人公よりも飾磨ばっかり印象的だった気さえする。というかコレが合う合わないで森見が楽しめるかどうか分かれそうだ。私は大好き。ゴキブリキューブは勘弁。

 森見の話題だとほかに『四畳半神話体大系』の名を良く聞く気がするのでこれも実は買ってある。そのうち読む。

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関連タグ: 読書

やし酒飲み チュツオーラ

やし酒飲み (晶文社クラシックス)  『やし酒飲み』エイモス・チュツオーラ、晶文社クラシックス。チュツオーラというのはナイジェリアの作家。アフリカ文学というのははじめて読んだ。

 やし酒を飲むしか能のなかった男が、死んだやし酒造りの名人に会うために死者の町を目指して旅に出た。精霊や奇怪な生物の住む森林を、ジュジュ(呪物的なもの)を駆使して彷徨い歩く冒険をする。

 訳者の土屋哲は巻末の解説に、チュツオーラ文学の実体を「恐怖」であると書いている。では何の恐怖かというと、森林の恐怖だと続ける。

 森林(bush)というのは恐怖そのものだ。頭蓋骨だけの化け物がいたり、蛇のように地を這う象のように巨大な魚がいたり、なんかもう描写しきれないヘンテコな生物がいたりする。

 森林の恐怖というのはアフリカに残っている素朴な信仰で、進入禁止区域に指定されている原生林なんてものもあるそうだ。

 『やし酒飲み』はこの森林、闖入者に敵意を向ける自然、この異界を呪物を駆使して潜り抜ける、大冒険の物語であり、神話である。そして一方で、この恐怖に対して一向に臆さない主人公のありよう、主体性みたいなものがある、と土屋は述べる。

 なんか面白かったんだけどすごく感想書きづらいなコレ。物語がカタルティックで面白いとかそういうのではなくて、日本のより人間よりな神観とか、「なわばり」の意識とか、伝統的なものなんだろうけどアフリカ的な部分ってのが新鮮で興味深かった。

 たとえばこの主人公は死者の町を目指して旅立つんだけど、基本的にコレは徒歩です。死者の町と生者の住む世界は繋がっている。一方で、森林の神々(ghosts)たちと同様縄張り意識があって、極めて排他的である。連続なのか非連続なのかわからん死生観だと思います。

 文化の違いっていうか、西洋文学読んでてもキリスト教的な価値観とかお国柄とかが仄見える部分は面白く感じるけど、アフリカ文学は初めてなんでもう全編通して新しい。

 よくわからんけどオモチロかったー。

関連タグ: 読書

Twitterとやら

 始めてみました。ちょっと前からだけど。

 ブログにはっつけることもできるようなので、サイドバーとこに置いてみます。記事にするまでもないようなこととか、考えがまとまってないようなことを書いてくと思います。

[ラノベ] ダンタリアンの書架 三雲岳斗

ダンタリアンの書架1 (角川スニーカー文庫)  三雲岳斗リベンジ。『ダンタリアンの書架』三雲岳斗、角川スニーカー文庫。

あらすじ

 読み手に悪魔の知識を授ける失われし『幻書』。それを管理し封じる『ダンタリアンの書架』と鍵守……。

 青年ヒューイはちょっとした悪名の知れたビブリオマニアの祖父から、彼の「書架」と蔵書の全てを引き継いだ。人形のように美しく、わがままで、甘いものに目がない相棒ダリアンとともに、本の貸付と回収に飛び回る。

感想

 短編が五編と幕間みたいなのが二編。若干ブラックなのか希望があるのかよくわからんオチのつく感じで、マジックアイテムに憑かれた人間やら事件をどうかするという意味では、雰囲気が『付喪堂骨董店』なんかに近いかも。アレより主人公がクールで、中二的な呪文とかあって完全に三雲臭。

 前回『アスラクライン』で撃沈したのでリベンジに買ったのですが、これが大当たりです。おもしろい。ダリアンかわいい。

 五編目はなにやら突然出てきた新キャラの話で、続刊移行に謎が持ち越しの様子。さくさく読めて楽しめたのでそのうち続きも読んでみよう。

関連タグ: 読書ラノベライトノベル

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秋涼いちる

 ライトノベルから漫画から、一般小説、新書、果ては辞典までおよそ本の形をしたものなら何でも読む。

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