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≪ 『作家の顔』 小林秀雄 | [心理] “インターネット”は純粋な幻想か [長文] ≫

『マンガはなぜ面白いのか』 夏目房之介

 『マンガはなぜ面白いのか その表現と文法』NHKライブラリ。

 夏目房之介先生という方は、テレビなんかにも出ていて有名なので知ってる人は知ってるかと思いますが、あの夏目漱石大先生の孫にあたる方です。会ったことはないんだとおっしゃってましたが。

 そういえば最近BSマンガ夜話が放送したばっかりですね。タイミングが悪かった。夏目先生といしかわじゅん、岡田斗司夫とゲストが、生放送(たまに収録)でテーマに設定したマンガについて一時間めっぽう語りまくるという番組です。本人談、民放ではあり得ない番組。『へうげもの』の回だけ見たんだけどあと見られなかった……! そのときのゲストは山田五郎とオリエンタルラジオの顔が長い方でした。こんど『ハチワンダイバー』の公開収録があるそうです。本屋さんのマンガ担当の人が、夜話で扱うタイトルの本をわざわざ仕入れるくらい影響があるらしいです。

 閑話休題。

 タイトルの本はNHK『人間大学』で行った講義のテキストにあたるものが三分の二くらい占めています。自身漫画家でもあり、これの表紙も自分で描いてます。残りは講演の内容です。


 何しろ十年くらい前の本ですから、今とちょっと考え方違う部分もあるかもわかりませんけれど、先生は「マンガ表現論」という言葉を使います。物語性とかテーマとかいったものよりも、描線とかコマ構成のような他のメディア作品にないマンガ独特のものを積極的に取り上げる方法論を主張しています。

 また夜話の話で恐縮ですが、たぶんハチワンの公録があるってことなんで秋辺りまた放送するんじゃないかと思うので、そのとき多分また取り上げますが、見てみたら先生の言うマンガ表現論がどんなものなのか少しわかります。岡田斗司夫もえらく細かい事にこだわる読み方する人ですが、夏目の目というコーナーは必見です。どうでもいいけど見れば見るほど岡田斗司夫痩せたね。

 なぜ日本でマンガがここまで発展したのか? 我々はたとえば、銀行のATMでなんか操作した後、画面に「ありがとうございました」とかいって行員風の女性がおじぎするアニメーションが表示されるのを見ても何も感じません。十年ちょいまえの海外の方は驚いたそうです。この問いにも少しだけ触れますが、この本では深く言及しませんね。ただ大変面白いところです。ドラえもんによるマンガ読みのリテラシ教育とかもうね。

 私いろいろなもの読みますし、多方面の分野に手を出しますけど、マンガについて改めて考えさせられることほど、内省的新しさを感じたものは他に知りません。

 もっと色々紹介したいんですが、何しろマンガのことなので、絵で見てもらわんとどうしようもないので、興味あったらぜひ買って読んでみて欲しいです。たぶんふつーに暮らしてたらまずこういう考えはしない、というようなものなので、よっぽど普段マンガ読まないとかでない限り、読み物として面白いですよ。

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