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≪ [寸劇] 一条vsいちる 人狼推理種明かし | 大好物 人間すげーのコピペ ≫

夜は短し歩けよ乙女 森見登美彦

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)  文庫化してたのを見つけて予定になく買って後、読もう読もうと思ってやっぱり積んであったのを崩して読んだ。大変笑わせていただきました。『夜は短し歩けよ乙女』森見登美彦、角川文庫。

 オビに書いてある「恋愛ファンタジー」とはいったいどんな珍妙不可思議なお話なのかと思っておりましたが、読んでみると確かに「恋愛ファンタジー」というほかなく、これは紛う方なき恋愛ファンタジーでございました。

 好奇心旺盛でオモチロオカシイことに目がなく、小さくて丸いかわいらしいものとお酒が大好きな「彼女」と、「彼女」に一途に恋する「先輩」が繰り広げる、古臭い言葉を使えばドタバタのラブコメ。

 先輩は彼女とお近づきになろうとするのだけど、いつも望まざるうちにドタバタ劇の主役となっている彼女に対して、先輩は路傍の石ころに甘んじてしまう。そのいじらしい距離と、時々見せる彼女の先輩に対する反応の変化が大変オモチロくもどかしい。けれどもそれはどこか心地よく、読み終わるのがもったいないと感じるほどでした。

 でもそれは先輩の陥った葛藤と似ているようにも思います。先輩が路傍の石ころに甘んじてしまうのは、外堀を埋めるごとく人事を尽くし尽くして、最後の一歩を踏み出ださぬ距離に心地よさをも感じていたからではなかったかしらん。だからこそ、クライマックスの天狗式飛翔法は、理屈をかなぐり捨てた蛮勇を以って実現したのでありましょう。

 そこまで思うと、先輩の言葉でもある「人事を尽くして天命を待て」の「天命」の意味が少し違って見えてくるというものです。

 「私は太平洋の海水がラムであればよいのにと思うぐらいラムを愛しております」という彼女やら、職業を聞かれて「天狗をやっております」という樋口さんやら、キャラクタの強さがラノベっぽいというか、最近の流行っぽいというか、とかく魅力的な人物が多いです。

 短編集形式で4章まであるのですが、最後の章なぞナンセンスの一歩手前か足を踏み込むくらいまで行っていて、大変読み応えがあってようございました。ただニガテなひとは全然読めないかも知らん。

 森見登美彦はあと『太陽の塔』を積んでおります。『四畳半神話大系』もぜひ読んでみたいところ。

関連タグ: 読書

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