Berry in Lake ライトノベル含む読書感想など

ライトノベル含む読書やマンガの感想・レビューもどきなど

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

≪ [ラノベ] “文学少女”と穢名の天使 野村美月 | 夜は短し歩けよ乙女 森見登美彦 ≫

[寸劇] 一条vsいちる 人狼推理種明かし

 内輪ネタ。

 ロペスさんとこの『看板娘は人狼なりや? 体験版』が終わったので、ネタバレしながらこの間の推理について書いてやります。以下、盛大にネタバレ。そして長文。


アイコン 「と、いうわけで完結してました。気づいたら」

 やる気ないにもほどがあるだろ……

「だってわたしの推理外れてたし」

 負けたら脱ぐんでしたっけ?

「死んでください」

「なにはともあれ、『体験版』が終わりました。ミカ・リーウェル・ルドラスの3人が人狼、都甲が憑依者という結果でした」

「これはきわめて遺憾ながら、いちるの予想とぴったり合致いたしました」

 なんだよ遺憾って……

 まァなんだ、結局金髪派の意見が全面的に正しかったということだな。

「ウーン。しかしなんでまた、全員ぴたっと当たるんですかねー。一体どんな推理をしたのですか」

 私は推理なんてしてませんが。

「はァ?」

 いいですか。金髪派とクーデレ派に分派した時点でターゲット4人のうち2人は確定します。能力者を名乗っている2人ですね。

 で、私が予想を発表したのがルドラスの処刑直後ですから、金髪派の態度に立てばこいつは確定です。

 つまり、あと1人ステルスをみっければ全員当てたことになります。全員当てたっつうか実際は1人あてただけです。

 全員当てるとなんか凄い推理したように見えて、実は見えるだけで全然たいしたことないというタイミングで予想を発表しました。それがルドラスの被予言。アレ以降は物語が動きすぎて段々みんなわかってしまうし、アレ以前では確信がない。

アイコン 「な、なんか全力で手を抜くようなやり口ですね……まァいちるらしいのでしょうか……」

「でもその最後の1人が問題だったと思うのですが。
 実際、ミカはどちらかというと怪しくない、穴といえた立ち位置だったように思います」

「それに、そもそも金髪派に固執すること自体に何か根拠はあったのですか?」

 どっちも同じ問題ですよ。

 まず、人狼ゲームの本質と私が考えることから説明いたします。

 これは多数決です。票を多く集めた人間が予言・処刑対象になりますので、1票の価値が意外と重いです。この際、人間は自分以外すべてが投票先になりますが、人狼はそうではありません。味方に票を入れて事故で処刑されたらたまらんので、人狼は人狼に投票しにくいと考えられます。

 人狼は統率が取れる分、票を集中させ、同時に回避もできるので多数決に本来的に有利です。これをつけば、ここに人狼特定のキモを見出せます。

「つまり、誰が誰を予言・処刑先にするかを分析することが手がかりになるということですよね。セオリー通りのような」

 まあそうだね。

 人狼ゲームは複雑なので問題を単純化して考えます。憑依者を一度忘れ、数も減らして人狼3匹、人間5人という状況を考える。どちらにしろ人狼の脅威となる予言と処刑は等価と考えて区別をなくします。

 人間・人狼ともに何の手がかりもない状況で(つまり無作為に)投票させる。ただし、人狼は人狼に投票しません。人間は誰にでも投票します。

 実際の処刑は行わず数を保ち、この投票を繰り返すと、単純化された投票先の確率密度を示す次のモデルが出てきます。矢印線が投票行動を示しています。

model

 上記の理論に従えば、実際の人狼ゲームでも序盤のうち、手がかりなしで投票を繰り返す場合、このモデルに回帰すると考えられます。

アイコン 「はあ……」

 ひとつ加えるなら、憑依者について例外があります。味方同士でも「人狼→憑依者」の予言投票のみあり得ます。憑依者が予言されることはむしろ歓迎されるからです。

 とりあえず以上踏まえて、急遽こしらえたこちらの図1をご覧ください。

image1

「……なんですか、これ?」

 私が予想を発表した4日目途中までの、各人の予言先と処刑先を矢印で示したものです。

「てんでゴチャゴチャじゃないですか!
 これで何かわかるんですか?」

 わかるんだなこれが。

 まず、フリーメーソンやとっとと脱落した「人間で確定した」人物を中央に入れます。次に、派閥ごとに分けて関係を見ていく。

 それがこちらの図2です。

image2

 右上5人が金髪派、左側がクーデレ派です。死人も混ざってます。

 一目して瞭然ですね。

「…………割とわかりますね」

 左の4人は非常に矢印がすっきりしています。同じクーデレ派でもユキエや朋香は矢印の方向がバラバラです。金髪派も仲間内で矢印が行ったりきたりしているのでゴチャゴチャしています。圧倒的に人狼連中の統率が取れていることがわかります。

 まあそんなわけなので、私はこの時点でほぼクーデレ側が人狼だろうと思っていましたし、ミカなんか一番怪しい人物に映ってました。

 ルドラス→都甲の予言投票は、人狼→憑依者なのでアリです。

 ちなみに分派以降は互いに矢印の応酬になりますから、あんまり参考にならなかったですね。早期決着を図ったのはこのためです。

「はぁ……推理してないってのこういうことですか。なんというか考えるまでもなく答えが浮かび上がってきてますね」

「でも、この後ルドラスが処刑されて後、都甲が人狼に殺されましたケド、その辺りで迷いはなかったんですか?」

 迷いどころか。

 あれは人狼サイドの切り札も切り札ですよ。遥音の意見が正解です。多数決の人狼ゲームです。あの時朋香が金髪派に宗旨替えして人数も有利ではなかった。数が減れば減るほどボディーガードの仕事が活きますし、ルドラスの処刑でムードが金髪よりでしたから、クーデレサイドはあのまま行けばジリ貧だったでしょう。

 なので、あえて味方で憑依者の都甲を殺すことで目をそらさせたわけですね。結果この撹乱は成功してます。頭数を減らしてまで、自発的な人間の協力者を増やしたわけ。

 ちなみにこの辺で私はようやく遥音がボディーガード最有力と気づきました。あの場でまったく意見を変えない自信はほぼ解答がわかっている人物ならではですねえ。

アイコン「うーん、もはやここまでやるいちるがアホってことくらいしかわからないですネ」

 最高のほめ言葉だぜ。

 実はもうちょっとだけ根拠があったんだけど、これは人狼ゲームを超えて神の領域、つまり脚本の話に入ってしまうので割愛します。

 おしまーい。

関連タグ: 寸劇

≪ [ラノベ] “文学少女”と穢名の天使 野村美月 | 夜は短し歩けよ乙女 森見登美彦 ≫

コメント

>負けたら脱ぐんでしたっけ?
ワッフルワッフル

あーなるほど。モデルを組んで特定したのですか。
追従、撹乱がこのゲームの怪しさ候補になるんで、指定先を固定させて丁度人間側の黒崎姉みたいなスタンスを取って貰いながら、徐々に意見を変え、紛れ込ませるつもりがバレバレだったようで・・

おっしゃる通り、黒崎姉とルーの二人はかなり真実に近い言をするようにしてありました。こういう正しい事を言う人物が怪しく見えるのは鉄板ですので
実はこれ以外にも盛大なヒントがあったりします。
リルはジェシカを”預言”でもってして人狼認定したので、ジェシカが人狼に襲われる筈はなく、この時点でどちらの派閥が偽物か解る仕様にしてありました。

何にせよ大正解です!長々と御付き合い下さりどもですー

>>Ropesuさん

ジェシカが襲われたのは発表後だったので気が抜けてたぜ。

終始正しいこと言ってたのに処刑されちゃったルーくんカワイソスとか思いながら読んでました。顔があくどいのは損だと思います。黒崎☆自演乙☆姉とか。

夏くらいには一条さんに脱いでほしいのですがガードが固くて困るぜ。

コメントの投稿








いちるにだけ見せる

トラックバック

http://lilli1.blog98.fc2.com/tb.php/149-1d6c3aad

 | HOME | 

秋涼いちる

 ライトノベルから漫画から、一般小説、新書、果ては辞典までおよそ本の形をしたものなら何でも読む。

→ はじめまして

→ pixiv

RSS このブログのRSSを取得する

あわせて読みたいブログパーツ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。