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[ラノベ] “文学少女”と穢名の天使 野村美月

“文学少女”と穢名の天使 (ファミ通文庫)  ななせ号こと文学少女4巻、『“文学少女”と穢名の天使(アンジュ)』野村美月、ファミ通文庫

 文学部、遠子先輩不在――“文学少女”が突然の休部宣言。その理由は、なんともまあコノハくんが頭を痛める内容だった。そっちは置いておき、遠子さんのいない間に琴吹さんとキャッキャウフフしていたある日、事件が起こる。つい最近までメールのやり取りもしていた琴吹さんの親友が、突然失踪してしまったという。

「夕歌は、天使と一緒にいるんじゃないかと思う」

 2人は必死に捜索するが、複雑な人間模様とコノハの心の闇を抉る妨害に前に進むを得ないとき、満を持して“文学少女”が立ち上がる――

 ウン、間違ってない。流人くんの応援もむなしく今回は琴吹ななせの回でした。ここへ来て急激な追い上げです。しかしパンツとは。

 個人的には遠子さんがなかなか出てこないので寂しかったぜ。ななせも好きだけど。

 今までの作品もそうだったけど、誰が天使で誰が○○○○○なのか――誰がオマージュ原作のどの立ち位置にあたるのか――が複雑で先を読ませず飽きさせないのが“文学少女”の魅力のひとつ。今回はすっかりやられました。

 前作の『繋がれた愚者』のときも書いたけれど、ここに重層性があるからヤヤコシく面白い。また美羽の暗躍もちらほら出てきて、芥川くんがしっかりフラグ立ててたりしてますますこの先楽しみです。コノハくんしっかりしてください。

 今回思ったのは、あんまり期待してなかった描写のほうが印象的でした。基本的にいつもどおりなんだけど、オペラが始まると力が入っていて、まあ紋切り型っぽくもあるのですが、大変よかったと思います。「互いを屈服させようと」歌い上げられるカラフとトゥーランドットなんてのとか。

 今日は気合入れてネタバレ含む蛇足まで書いちゃう。以下ネタバレ


 「天使」とコノハくんの境遇がそっくりというのは書かれているとおりなのですけれど、それ以上の相違もまたあると思います。というかわざと書かなかったのだと思いますけど。

 八章では一見、「天使は、もう、歌わない」というところで天使が去ってしまったほうがすっきりしていたのじゃあないかと思わないでもないです。長くなってしまうし綺麗ごとな感じがしますが、ここは野村美月的には譲れない部分だったのではないかと。

 天使とコノハはお互いに才能を隠して生きることを選んだ身ですが、天使は水戸にせがまれて彼女のためだけに歌うことを再開します。それを悪くは思っていなかった。「井上ミウは二作目を書くと思うか?」に対するコノハの回答は言葉を詰まらせることでしたが、後にそんな「どこかの空の下で、彼が読んでくれたら――」という「想像」に繋がる程度にゆれていたのは、遠子先輩の存在のためであります。

 コノハはというと、ここが敢えて書かれなかった言わずもがなの部分ですが、同じように誰かさんにせっつかれて彼女のためだけに書くということを続けています。

 だから、天使とコノハをぴったり裏表にするには、遠子先輩の彼らに対する態度も同じでないとまずいのですな。つまり、コノハくんに対して書き続けてほしいと思っている遠子さんは、天使に対してもああ言わざるを得ないのです。

 綺麗ごとをこそ言える遠子さんだからこんなにも魅力的なのかなとか。

関連タグ: 読書ラノベライトノベル“文学少女”シリーズ

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