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文学部唯野教授 筒井康隆

 おい中高生ども感想文でググんなちゃんと読め。古い記事のアクセス増えててなにかと思ったよ。

 読書感想文の宿題とか読書を嫌いにさせる以上の効果があるのか疑問だよなほんと。夏の宿題じゃないけど高校のとき阿部公房の『赤い繭』で書かされて無理だコレと思ったよ。今ならなんか書けるかもしれんけど。

文学部唯野教授 (岩波現代文庫―文芸) 閑話休題。『文学部唯野教授』筒井康隆、岩波現代文庫。

 唯野仁は一大学の教授であり、彼の持つ「文芸批評論」の講義は人気を博している。一方で唯野は、出世に響くので大学に内緒で小説を書いている。退廃した大学という権力機構と、相容れぬ文学とをそれぞれパロディしている「いつもの筒井康隆」な部分と、「文芸批評論」を交互に繰り返しながら話が進んでいく。

 わかりにくいことをわかりやすく講義してくれる批評論パートと、パロディパートは雰囲気がまるで別物。筒井康隆ってのは好き嫌い分かれる作家だろうけど、私はあのやりすぎ感が大好きなのだぜ。「『お前に殺されたら俺は死ぬ』あたり前のことを言いながら唯野は悲鳴をあげた」とか筒井らしい言い回しだよね。

 エイズのくだりとかまさにやりすぎなんだけど、あれがなきゃあ筒井じゃねえってなもんで、『問題外科』とか『農協月へ行く』読んでる筒井ファンからしたら抱腹して笑うとこですナ。

 さて興味深かったのは文芸批評論のほう。

 私は批評というものには一切縁がなくて、このブログでも感想文と言い張っているのは「書評」ではないよという逃げの態度からなのだけど、興味がないというわけでもない。ただムツカシイ領域なので手を出すのが億劫だっただけで。

 唯野教授の講義をそのまんま真に受けていいのかどうかはやっぱり知識のない私にはわかりかねるのだけど、あとがきで一部なんかやり取りがあった以外はだいたいあってるって書いてあるからまあいいのじゃないでしょうか。レビューとか見てると絶賛の嵐だし。大変わかりやすく文学批評を扱っていて、取っ掛かりにはなったと思います。次はもうちょっと詳しく知ってみたいかな。

 『短篇小説講義』なんか読んでもわかるように筒井のこうした文学というものへの態度というのは、普段の作風からは信じられんくらい真剣なものがあります。

 前にもおんなじこと書いたけど、ドタバタもめちゃくちゃではないんですよなァ、この人の本読んでると思います。大好きな作家です。長生きしてね。遺作が精子とかやめてね。まだ読んでないしアレ。

関連タグ: 読書

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