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≪ マンガの歴史ほんのちょっとだけ ~手塚神話ってなにさ~ | [小説] 金枝堂古書店 二冊目 ≫

満漢全席 南條竹則

満漢全席―中華料理小説  『中華料理小説 満漢全席』南條竹則、集英社文庫。物語がないと読めない人はつまらんと言うかも。そういう小説ではない。

 満漢全席をやる『東エイの客』に加え、『麺妖』『餃子地獄』などいくつかの短編の幻想小説を収録。最後の『骨相譚』以外は全部食べ物をモチーフにした話で、たいてい飯食ってるか酒飲んでるかしている。

 『東エイの客』なんか実に半分以上が次々と運ばれてくる絢爛たる中華料理描写に割かれ、物語のヤマとかそういうものは一切ない。ひた食う。飲む。そして食う。熊掌を食う。紹興酒を飲む。燕窩を食う。鹿血酒を飲む。駱駝の足を食う。

 中華と一口に言って北京・上海・広東・四川料理の四大料理が有名だと思う。が、中国ってのは広くて、中国八大料理なんてものがある。この満漢全席をやったのは杭州という場所で、杭州料理はそのひとつです。川やら湖の淡水魚をよく食う。日本だと魚介っていうと海の幸が真っ先に浮かびますが、中国、特に上海料理なんか川の幸ですね。上海蟹とかもアレ川の蟹ですし桂魚なんか有名ですし。

 こうして、ところどころ利いているユーモアがアクセントにすぎないみたいな分量で、料理描写が延々続く。読んでると腹が減る。

 遠子さんに食わせてみたいけど酔っ払いそうだナ。

 ちなみに南條竹則ってのはほんとに中国行って満漢全席やってきた、中華料理と酒と蕎麦を愛する人で、割とノンフィクションの部分もあると書いてます。この人の比較文学の講義聴いてたことあるんですが、初回の授業時にひたすら一時間中華の話をする。この間中国の田舎へ行ったら「蕎麦」という字を見かけた。なんだと思って食ってみるとほんとに日本ふうの蕎麦だった。蕎麦好きとしては嬉しいやら不思議やらという話を延々した挙句、時間になると「私の講義はこんな感じなので眠いと思ったら受けないほうがよいだろう」みたいなことを言いすてて帰っていった。面白い人です。

 『酒仙』なんかも読んでみたいのだが何しろ本屋に置いてねえ。これはブックオフでたまたま見かけて手に入れたんだけど。

関連タグ: 読書

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