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≪ 太陽の塔 森見登美彦 | [小説] 金枝堂古書店 三冊目 ≫

やし酒飲み チュツオーラ

やし酒飲み (晶文社クラシックス)  『やし酒飲み』エイモス・チュツオーラ、晶文社クラシックス。チュツオーラというのはナイジェリアの作家。アフリカ文学というのははじめて読んだ。

 やし酒を飲むしか能のなかった男が、死んだやし酒造りの名人に会うために死者の町を目指して旅に出た。精霊や奇怪な生物の住む森林を、ジュジュ(呪物的なもの)を駆使して彷徨い歩く冒険をする。

 訳者の土屋哲は巻末の解説に、チュツオーラ文学の実体を「恐怖」であると書いている。では何の恐怖かというと、森林の恐怖だと続ける。

 森林(bush)というのは恐怖そのものだ。頭蓋骨だけの化け物がいたり、蛇のように地を這う象のように巨大な魚がいたり、なんかもう描写しきれないヘンテコな生物がいたりする。

 森林の恐怖というのはアフリカに残っている素朴な信仰で、進入禁止区域に指定されている原生林なんてものもあるそうだ。

 『やし酒飲み』はこの森林、闖入者に敵意を向ける自然、この異界を呪物を駆使して潜り抜ける、大冒険の物語であり、神話である。そして一方で、この恐怖に対して一向に臆さない主人公のありよう、主体性みたいなものがある、と土屋は述べる。

 なんか面白かったんだけどすごく感想書きづらいなコレ。物語がカタルティックで面白いとかそういうのではなくて、日本のより人間よりな神観とか、「なわばり」の意識とか、伝統的なものなんだろうけどアフリカ的な部分ってのが新鮮で興味深かった。

 たとえばこの主人公は死者の町を目指して旅立つんだけど、基本的にコレは徒歩です。死者の町と生者の住む世界は繋がっている。一方で、森林の神々(ghosts)たちと同様縄張り意識があって、極めて排他的である。連続なのか非連続なのかわからん死生観だと思います。

 文化の違いっていうか、西洋文学読んでてもキリスト教的な価値観とかお国柄とかが仄見える部分は面白く感じるけど、アフリカ文学は初めてなんでもう全編通して新しい。

 よくわからんけどオモチロかったー。

関連タグ: 読書

≪ 太陽の塔 森見登美彦 | [小説] 金枝堂古書店 三冊目 ≫

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