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≪ 心狸学・社怪学 筒井康隆 | 金枝篇(一) ≫

蟹工船 小林多喜二

 ……なんか、流行っているらしい。小林多喜二の『蟹工船』。ソースは目覚ましテレビ。若者に共感的なんだそうで。

 なぜ今蟹工船なのかさっぱりわからないが……いや、考えるとすっごくいやくさい理由しか思いつかないのですが、小林多喜二といえばプロレタリア文学の代表的作家であります。この時点で少しく聡い人にはげんなりするような話題かと思います。

 読んでみた。内容はステレオタイプなアカの教科書って感じですかね。 *ここでは思想面は扱いません。単なる読書好きのブログなんで。


 カムチャツカ沖で蟹を捕っては缶詰に加工する蟹工船で、労働者達は資本主義の手先である監督者に酷使され、搾取されていた。彼らはストライキに踏み切り、団結して戦うことを決意した。というアカのサクセスストーリです。

 まあ……思想的な面はおいといて、小説として特別つまらなくはないですが、文学的にはちっとも面白くはないです。主人公らしい主人公がいないなんてのも大変メッセージ性があるというか、メッセージ性以外感じられないともいえるのですが、大変よく共産主義思想へ走る過程が描かれているんじゃないでしょうか。

 とりあえず真っ赤っか。小説を読んでいる感じではなかった。

 あとある程度マルクスの思想とか知ってると次何するかわかるよね。そういう意味で完全にステレオタイプというかプロトタイプです。

 これはいちる個人の小説観ですが、物語にメッセージ性を含むこと自体はよくある有効な手法である一方、メッセージ性が第一になったものは作品としての価値を失うと思ってます。典型的なプロレタリア文学、という海外でも評価されている点以上の、すなわち思想面抜きの小説好きとしては見る部分がないです。っていうかプロレタリア文学という形態そのものが、個人主義を切り捨てた時点で文学であることをやめているのかなあとか。

 読むならもっと面白い本がいくらでもあるのに……というより、読書の楽しみと同じものを求めるところのものではないと思います。せっかく活字が注目されているのになあ。

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