Berry in Lake ライトノベル含む読書感想など

ライトノベル含む読書やマンガの感想・レビューもどきなど

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

≪ 氷菓 米澤穂信 | 動物化するポストモダン 東浩紀 ≫

[ラノベ] 『猫の地球儀 その2』 秋山瑞人

 『猫の地球儀 その2 幽の章』 秋山瑞人、電撃文庫。

 焔の章の続きにして完結編。

 あらすじは一巻目の感想で書いたからもうちょっと抽象的な話。

 寓話的性格があるんだけど、それを意識させながらドラマも楽しませる。名作。

 wikipediaの言葉を借りると「夢の実現には時として犠牲が伴う」という硬派なテーマにのっかった、孤独だろうと無い物ねだりと解っていようと貫こうとする二匹の猫の信念の物語。その一方で、二匹の間にいる楽という猫の存在が重層を作る。

 楽にはあの結末しかなかったと思う。楽の存在は焔と幽の両者にとって、信じてきた道の対極にある価値観を補填するものとして描かれる。これは意図的です。焔が夢は自分にとっては素晴らしいが他者にとっては耳クソみたいなもんだと言い、幽はそれを否定しない。自分しか自分には価値を認めないと知っている二匹に対し、楽はその彼らを認める役回りを持ち、それは同時に彼らの信念を揺るがす存在としてあることになる。

 意図的である以上結末はテーマ上の必然です。なんか今どきのラノベでやったら叩かれそうな展開ですが、私はあれしかないと思ったし、あれ以外だったら納得していなかったかも。


 いやー何ていうか信念のぶつかり合いみたいな話はツボ中のツボなんですよね。最高でした。読み終わって気付いたらからすが鳴いてました。

 夏が終わる前にイリヤの空でも読んでおこうかな。

関連タグ: 読書ライトノベルラノベ秋山瑞人

≪ 氷菓 米澤穂信 | 動物化するポストモダン 東浩紀 ≫

コメント

コメントの投稿








いちるにだけ見せる

トラックバック

http://lilli1.blog98.fc2.com/tb.php/46-d5a02f3d

 | HOME | 

秋涼いちる

 ライトノベルから漫画から、一般小説、新書、果ては辞典までおよそ本の形をしたものなら何でも読む。

→ はじめまして

→ pixiv

RSS このブログのRSSを取得する

あわせて読みたいブログパーツ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。